創業期(1970年~)
創業前に勤めていた八百屋のはんてんと、
野田青果市場にて競りをしていたころの前掛け、
独立当時に使っていたそろばん
当社は1970年、トラック1台から事業をスタートさせました。青果店を切り盛りしていた経験を持つ創業者である和佐見が、厳しい競争環境のなかで取引先の開拓に奔走。自ら製缶工場へ足を運び、関係者との信頼関係を地道に築き上げました。やがて、神奈川県横須賀市の製薬会社様向けに「一斗缶500個の配送」を受託。これが当社の記念すべき初仕事となりました。以来、現場の声を大切にする姿勢と確かな品質で、少しずつ信頼を重ねていきます。
当時の桃太郎便のロゴ
1973年には「有限会社丸和運輸機関」を設立しました。社名の「丸」は和佐見家の屋号から、「和」は創業者の名から、「機関」には、業界の中心=エンジンとなる存在を目指す志を込めました。
事業が勢いに乗ってきた1976年、新たに引っ越し業にも参入しました。「従業員と固く結束し、力を合わせて目的を達成する現代の『桃太郎』になろう」。そんな想いから、サービス名を「桃太郎便」と命名。低価格で質の高い引っ越しサービスは広く支持を集め、1978年10月に株式会社への改組を果たしました。
1981年、創業者の生まれ育った埼玉県吉川市(高富)へ本社を移転します。ここには「地域とのつながりを大切にしたい」という強い想いがありました。以来、雇用の創出や地域活動への協力を通じて、地元の皆さまに恩返しができる会社を目指し歩み続けています。
当時の本社(吉川市高富)
桃太郎会ふれあいバザーの様子
さらに1987年からは新卒採用を開始。それにあわせ、当社の価値観や行動基準を学ぶ新入社員向けの「桃太郎文化習得合宿研修」をスタートしました。桃太郎ブランドの精神を共有し、現場配属前に共通の土台をつくるこの研修は、社員が安心して業務に取り組めるよう、現在も大切な伝統として受け継がれています。
新社員入社式
新社員研修の様子
| 1970年1月 |
創業 |
| 1973年8月 |
埼玉県北葛飾郡吉川町(現 埼玉県吉川市)に一般区域貨物自動車運送事業を事業目的として「有限会社丸和運輸機関」を設立 |
| 1978年10月 |
「株式会社丸和運輸機関」に組織変更 |
成長・拡大期(1989年~)
経営計画発表会の様子
1989年以降、当社は「売上高1,000億円」という大きな目標を掲げ、事業領域の拡大に挑みました。単に「荷物を運ぶ」だけでなく、保管や在庫管理、流通加工、配送までをまるごと請け負う「3PL(サードパーティ・ロジスティクス)」へと展開。その前段として「フルライン一括流通システム」を構築し、お客様への提案を進めていきました。
1990年頃には、株式会社ダスキン様の物流改革に参画。全国で約800台規模の大型車両の配車を任されるなど、単なる運送業務を超えた強固な信頼関係を築き上げます。
この頃、社内では「再び活気」をスローガンに掲げ、組織のあり方を抜本的に見直しました。「お客様の成長に貢献する提案こそが使命」「心から喜ばれるサービスを提供する」という基本姿勢を徹底し、当社の価値観を「桃太郎文化」として明文化。法令遵守の徹底や人材育成にも力を注ぎました。
桃太郎文化が記載されている桃太郎カード
阪神淡路大震災にて支援物資を届けている当社の車両
1995年1月の阪神・淡路大震災では、ダスキン様と協力し救援物資の輸送に奔走。東京で調達した物資を関西の拠点へ届ける活動を5月末まで続けました。この経験から、災害などの有事においても物流を止めない「BCP(事業継続計画)物流」の重要性を深く胸に刻みました。
同年、現在の株式会社マツキヨココカラ&カンパニー様との取引もスタート。「在庫ゼロ」「納品100%」「ノー検品(店舗での確認作業をなくす)」という3本柱の画期的な物流改革案を提案し、業務を受託しました。
経営基盤が固まるなか、1997年には将来の物流・経営の専門人材を育成する社内機関「丸和ロジスティクス大学」を開校。続く1999年には、事業拡大に伴う拠点整備と業務効率化のため、埼玉県吉川市の「東埼玉テクノポリス」地区へ本社機能を移転しました。
吉川市東埼玉テクノポリス地区にある本社
クールコンテナ(株式会社丸和通運)
当社の挑戦は物流だけにとどまりません。2001年には、福島県いわき市の食品スーパー(株式会社藤越様)の経営再建を支援。当社のノウハウを活かして物流を含む業務全体を見直し、約5年半にわたる支援の末、見事に経営の立て直しを実現しました。
2005年には、株式会社丸和通運にて「クールコンテナ事業」をスタート。徹底した温度管理が必要な生鮮品や冷凍品を、産地から店舗まで鮮度を保ったまま運ぶ「コールドチェーン体制」を強化し、産地直送物流の拡大に大きく貢献することとなりました。
| 1991年6月 |
「北関東支店」(現加須物流センター)を開設 |
| 1993年7月 |
「昭和通運株式会社」(現 株式会社丸和通運、連結子会社)の株式を取得 |
| 1993年12月 |
「株式会社関西丸和サービス」(現 株式会社関西丸和ロジスティクス、連結子会社)の株式を取得 |
| 1994年8月 |
北海道恵庭市に「北海道物流センター」(現株式会社北海道丸和ロジスティクス北広島物流センター)を開設 |
| 1997年8月 |
岩手県紫波郡紫波町に「株式会社東北丸和サービス」(現 株式会社東北丸和ロジスティクス、連結子会社)を設立 |
| 2002年4月 |
高知県高知市に「株式会社四国丸和ロジスティクス」(現 株式会社中四国丸和ロジスティクス、連結子会社)を設立 |
| 2004年10月 |
埼玉県吉川市に「株式会社アズコムデータセキュリティ」(現 連結子会社)を設立 |
| 2005年10月 |
福岡県福岡市東区に「株式会社九州丸和ロジスティクス」(現 連結子会社)を設立 |
| 2006年4月 |
埼玉県吉川市旭7番地1へ「株式会社丸和運輸機関」本社を移転 |
発展・成熟期(2007年~)
ラグビー部初戦の様子
2011年、当社は「宇都宮食品物流センター」を開設し、冷蔵状態を保ったまま運ぶチルド配送に本格的に取り組み始めました。温度帯別の保管や仕分け体制を整え、日々の食卓に欠かせない商品の安定供給と品質管理を強化。これを基盤として、2013年には「低温食品物流事業」を当社の主要事業(ドメイン)として正式にスタートさせました。
同年、組織力の強化を目的に、埼玉県内の企業として唯一の社会人ラグビーチームを発足しました。仕事とラグビーの両立を通じて「泥臭くやり切る姿勢」を体現し、当社の価値観である「桃太郎文化」の浸透を推進。2016年には関西でもラグビー部を創部し、グループ全体の活力向上につなげています。(※関東チームは2017年にトップイーストリーグディビジョン2へ昇格し、2019年に「AZ-MOMOTARO’S」と命名。関西チームも2019年にトップウエストBリーグで準優勝を果たしました)
東京証券取引所市場第一部
上場セレモニーの様子
2014年には、事業拡大をさらに加速させるため東京証券取引所市場第二部へ上場。経営の透明性や資金調達力を高めました。さらにそのわずか1年後の2015年には、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)銘柄へ指定されるという快挙を成し遂げ、企業としての社会的信用を一段と高めました。
ECラストワンマイルにて使用していた車両
そして2017年、当社にとって歴史的な転換点が訪れます。アマゾンジャパン合同会社様との取引開始を契機に、新たに「EC物流運営部」を立ち上げ、ネット通販(EC)領域への本格参入を果たしました。あわせて、お客様の玄関先まで荷物を届ける「ECラストワンマイル当日お届けサービス」を開始。スタートからわずか1年で軽貨物車1,000台、ドライバー1,000人を確保するなど驚異的なスピードで体制を拡充し、EC物流という新たな成長の柱を築き上げました。
| 2008年3月 |
「株式会社ジャパンクイックサービス」(現 連結子会社)の全株式を株式交換により取得し完全子会社化 |
| 2008年3月 |
「株式会社ジャパンタローズ」(現 非連結子会社)の全株式を株式交換により取得し完全子会社化 |
| 2008年3月 |
「株式会社アズコムビジネスサポート」(現 非連結子会社)の株式を株式交換により取得し完全子会社化 |
| 2008年3月 |
「株式会社北海道丸和ロジスティクス」(現 連結子会社)の全株式を取得し完全子会社化 |
| 2010年8月 |
「株式会社丸和通運」の全株式を取得し完全子会社化 |
| 2014年4月 |
東京証券取引所市場第二部へ上場 |
| 2015年4月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
| 2018年3月 |
「株式会社国際トランスサービス」および「関東運送株式会社」より商品個配事業を事業譲受けにより取得 |
| 2018年5月 |
東京都荒川区に「株式会社NS丸和ロジスティクス」(現 連結子会社)を設立 |
| 2018年10月 |
宮城県仙台市太白区へ「株式会社東北丸和ロジスティクス」本社を移転 |
創業50周年以降(2020年~)
2020年、当社は創立50周年を迎え、また同年度の売り上げ1000億円を達成いたしました。これを機に、M&A(企業の合併・買収)を通じて事業基盤を全国へと拡大していきます。
50周年の記念ロゴ
50周年記念祝賀会の様子
産直の取り組みの一つである、
スイートコーン積み込みの様子
同年からは「産地直送方式」による物販も本格化させました。関西や四国、北陸など全国各地の新鮮な青果物を夕方に集荷し、翌朝には都内のスーパーへお届けする独自の体制を構築。物流企業ならではのスピーディーな供給により、「収穫当日の野菜が店頭に並び、即完売する」といった大きな成果を生み出しています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世の中では在宅でのネットショッピング(EC)需要が急増しました。当社はこの社会的なニーズに迅速に応え、EC物流サービスの取扱量を大幅に拡大。2021年から2024年にかけては、全国に合計11拠点ものEC専用物流センターを新設しました。広域での保管・仕分け・配送体制を強化したことで、EC事業は社内全体の売上を牽引する大きな柱へと成長しました。
2022年には、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い「プライム市場」へ移行。さらに同年、さらなる飛躍を目指して「純粋持ち株会社体制(ホールディングス化)」へと移行し、親会社の社名を「AZ-COM丸和ホールディングス」へ変更しました。
「AZ-COM」という言葉には、「AからZまで、物流におけるお客様のあらゆるお悩みに対し、コミュニケーションを図りながら解決していく」という決意が込められています。M&A(企業の合併・買収)によって新たにグループへ加わってくれた企業が、丸和運輸機関の「下」に入るのではなく、新しい親会社である「AZ-COM丸和ホールディングス」の傘下で、丸和運輸機関と肩を並べる対等な仲間として一緒に頑張ってほしい。この新しい体制には、グループ全社が一丸となって相乗効果を生み出し、共に成長していこうという願いが込められているのです。
そして、当社の象徴であるラグビー部も、関東・関西の両拠点で目覚ましい躍進を続けています。関東チームは2021年の全勝優勝を皮切りに昇格を重ね、2024年には新チーム名「AZ-COM丸和MOMOTARO’S」としてトップイーストAグループで優勝、地域社会人リーグでも準優勝を果たしました。関西チームも2023年からトップウエストAリーグへ参戦し、2025年からは「MARUWA LOGISTAR’Z KYOTO」へチーム名を変更。企業人、ラガーマンとして誰からも愛されるチームを作り上げていくために何事にも挑み続けています。
| 2020年1月 |
創業50周年 |
| 2020年9月 |
「日本物流開発株式会社」の株式を株式交換により取得し完全子会社化 |
| 2022年3月 |
「ファイズホールディングス株式会社」の株式を公開買付により取得し連結子会社化 |
| 2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
| 2022年4月 |
埼玉県吉川市に完全子会社として丸和運輸機関分割準備株式会社(現 株式会社丸和運輸機関)を設立 |
| 2022年7月 |
「株式会社M・Kロジ」の発行済株式の全てを取得し完全子会社化 |
| 2022年10月 |
純粋持株会社体制へ移行し、「株式会社丸和運輸機関」から「AZ-COM丸和ホールディングス株式会社」へ商号変更 |
| 2022年10月 |
丸和運輸機関分割準備株式会社(現 株式会社丸和運輸機関)へ事業を承継 |
| 2022年10月 |
丸和運輸機関分割準備株式会社から「株式会社丸和運輸機関」に商号変更 |
| 2022年10月 |
「株式会社ドラゴン」(現 株式会社東海丸和ロジスティクス)の発行済株式の全てを取得し完全子会社化 |
| 2024年11月 |
「株式会社ルーフィ」の発行済株式の全てを取得し完全子会社化 |
| 2025年10月 |
「AZ-COM Matsubushi EAST」稼働 |