2025年3月期(連結)
についてのご報告
代表取締役社長
株主・投資家の皆様には、平素よりAZ-COM丸和グループに格別のご支援・ご鞭撻を賜り、誠にありがとうございます。ここに、2025年3月期連結業績、2026年3月期連結業績予想についてご報告いたします。
2025年3月期 連結業績 実績
売上高は208,370百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は10,969百万円(同20.8%減)、経常利益は11,645百万円(同19.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,284百万円(同20.1%減)となりました。
当社グループは、コアとなるEC物流、低温食品物流、医薬・医療物流の各ドメインにおける業容拡大と、深刻化する人材及び稼働車両不足の状況下における事業拡大に資する人材の確保・育成、DX化の推進と適用による省人化・省力化、生産性向上に努めております。また、更なる事業拡大のため、経営資源を適正に配分し、成長事業への集中投資と低収益事業の再生・再編による経営の効率化を図るとともに、ESG経営にも積極的に取り組み、経済価値を最大化すると同時に社会的価値の創出を目指しております。
以上の結果、EC物流事業では稼働台数の増加、成長するEC需要を背景とした新たな輸配送案件の獲得、大手ネット通販会社向けの大型拠点を中心とした新たな物流センターの開設、各取引先との料金改定が一部進捗したことに加え、完全子会社化した㈱ルーフィの業績が寄与しました。一方、前連結会計年度における大型拠点閉鎖に伴う輸送数も減少しました。低温食品物流事業では、新たなスーパーマーケット向け物流センター開設や各取引先における取扱物量の増加が寄与しました。医薬・医療物流事業では、主要取引先であるドラッグストアの業容拡大に対応する新たな物流センターを開設したことに加え、好調な出荷物量が業績に寄与した結果、前年対比増収となりました。利益面では、積極的な事業拡大を目的とした営業開発により、物流センターの拠点数や稼働車両台数が増加した ことや適正な運賃への価格転嫁の取り組みが一部進捗しました。一方で、新たな拠点の開設及び統廃合に伴う一時費用や各種コストの上昇、株式公開買付関連費用が影響した結果、前年対比減益となりました。
2026年3月期 連結業績 予想
当社グループが事業を行う物流業界には、少子高齢化を背景とした労働力の減少に加え、トラックドライバー不足による輸送力確保を目的とした企業間競争だけではなく、業界再編の動きが加速化していくものと考えております。このような厳しい経営環境が予測されるなか、当社グループは環境変化に強い高収益企業づくりを目指した「中期経営計画2028」をスタートさせ、EC・常温物流、低温食品物流、医薬・医療物流の各ドメインにBCP物流を加えた業容拡大に努めてまいります。また、グループネットワーク機能を最大化する輸配送プラットフォームの強化、オペレーション標準化とDX実装による3PL事業の省人化・省力化を実現し、お客様に選ばれる「3PL&プラットフォームカンパニー」を目指してまいります。
2025年10月以降には当社グループ最大規模の自社物流施設「AZ-COM Matsubushi EAST」(埼玉県北葛飾郡松伏町)が稼働する予定となっており、埼玉県東部エリアにある経営資源を最大限に活用した拠点づくりを目指してまいります。また、既存事業である輸配送事業および3PL事業の構造改革に取り組み、新たな事業やサービスの開発に努めてまいります。
以上を踏まえて、2026年3月期連結業績につきましては、売上高220,000百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益11,900百万円(同8.5%増)、経常利益12,000百万円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,300百万円(同0.2%増)を見込んでおります。配当予想につきましては、1株当たり年間32.00円、配当性向につきましては59.0%となり、引き続き業界トップクラスの水準を目指してまいります。
株主・投資家の皆様におかれましては今後も引き続きご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年5月